読みもの

夜10時からの名古屋

大阪や東京より、夜は静かだ。ただし開いているものははっきりしていて、そのうちのいくつかは、この街に来る理由そのものになる。

台湾ラーメン

1975年に今池で、台湾出身の料理人がまかないを辛くしすぎたところから生まれた。今もそこで、深夜過ぎまで作られている。挽き肉と唐辛子とにんにくを麺にのせたもので、油断すると本当に辛い。ご飯を一緒に頼むこと。作っている店のいくつかは、2時前には閉めない。

手羽先とビール

栄と名古屋駅周辺の手羽先の店は遅くまでやっていて、9時を過ぎてからがいちばん混む。手羽先は5本単位、味付けは甘さより胡椒が前に出る。それだけで一食にしても、誰も気にしない。

終電と、そのあと

地下鉄は0時を少し回ると止まる。そのあとはタクシーで、メーター制、カードが使え、中心の区どうしなら高くはつかない。このサイトの各店ページには、運転手に見せられる日本語の住所カードがある。そのために用意してある。

まぜそば、新しいほう

台湾まぜそばは2008年に名古屋で生まれた。汁が無く、生の卵黄、挽き肉、ニラ、にんにく。卓上でしっかり混ぜる。最後に「追い飯」を頼んで、空の丼に入れること。ここではそれで一杯が終わる。

日曜と、祝日まわりの夜

日曜は静かな夜だ。多くの居酒屋と、ほとんどすべての古い家族経営の店が休み、開いている店も早く閉まる。代わりに夜を支えるのはチェーンと手羽先の店とラーメンのカウンターだ。名古屋の夜が日曜しかないなら、栄を狙って、第一希望ではなく第二希望を覚悟しておくこと。

祝日の前夜は逆に回る。金曜並みの賑わいがどこにでもあって、予約するか並ぶかだ。

開いていないもの

古い店 — うどん屋、鰻屋、喫茶店 — は早く閉まる。8時までのことが多く、その日の仕込みが尽きれば午後3時に終わることもある。名古屋の深夜は、同じ店が遅くまでやっているのではなく、別の店の集合である。