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一人で入る店の、選び方

席数のデータが 486 軒に入っている。数字を見ると、一人客に向く店とそうでない店は、実はかなりはっきり分かれている。

中央値は48席

席数が分かっている 486 軒の中央値は 48席。日本の飲食店としては標準的で、テーブルとカウンターが混ざった普通の店を思い浮かべればいい。

ただし分布は広い。10席以下が 11軒、12席以下が 16軒、20席以下が 61軒。逆に 80席以上が 108軒ある。この両端が、一人で入るときの体験をまったく別のものにする。

小さい店は、むしろ入りやすい

12席以下の 16軒は、ほぼ全部がカウンターだけの店だ。一人客が前提で作られていて、隣に誰が座っても気にならない構造になっている。

日本のカウンターは「一人で来る場所」として設計されている。話しかけられることもないし、黙って食べて出て構わない。海外からの旅行者がいちばん緊張するのはこの手の店だが、実際にはここがいちばん一人向きである。

大箱は、一人だと少し浮く

80席以上の 108軒は、居酒屋や焼肉の店が中心になる。グループと家族が主な客層で、席の作りもそちらに向いている。

一人で入れないわけではない。ただ、4人掛けのテーブルに1人で通されることがあり、店にとっても客にとっても効率が悪い。混雑時は断られる可能性もある。このサイトの各店ページに席数を出しているので、一人なら数字を見てから決めたい。

料理で選ぶなら

一人客と相性が良いのは、麺類と定食だ。ラーメン、味噌煮込みうどん、きしめん、あんかけスパゲッティ、定食。どれも一人前が完結していて、カウンターで完了する。

逆に難しいのは焼肉と、コースの和食。量の単位が大きく、複数人を前提に組まれている。焼き鳥と串カツは中間で、1本ずつ頼めるぶん一人でも成立する。

昼はもっと簡単になる

同じ店でも、昼は一人客の割合が上がる。近所で働く人が昼食を取りに来るからで、大箱の店でも昼なら一人で浮かない。

値段も下がる。夜に一人で入りにくいと感じた店があるなら、翌日の昼に行ってみるといい。同じ厨房が作っている。

実務的なこと

入口で指を1本立てれば「一人です」が伝わる。それ以上の言葉は要らない。

カウンターに案内されたら、荷物は足元のかごへ。大きなスーツケースを持ったまま入るのは、小さい店では現実的に難しいので、駅のロッカーか荷物預かりに置いてから動きたい。