半分以上が駅から5分以内
徒歩分が分かっている 560 軒のうち、5分以内が 344 軒(61%)、3分以内が 194 軒。10分を超えるのは 62 軒しかない。
名古屋の飲食店は駅を中心に集まっている。地下鉄が街の骨格で、店はその周りに貼りつく形で育った。つまり「駅から遠くて諦める」場面は、この街ではあまり起きない。
駅で数えると、上位はこうなる
5分以内に店が多い駅は、名古屋 39軒、栄町 32軒、伏見 26軒、金山 24軒。次いで国際センター 15軒、矢場町 12軒、今池 10軒。
名古屋駅と栄で全体のかなりを占めるのは予想どおりだが、伏見が3位なのは意外かもしれない。栄と名古屋駅のあいだにある地下鉄1駅で、オフィス街ゆえに昼の店が濃い。乗り換えのついでに降りる価値がある。
きしめんは79%が駅5分以内
料理別に見ると差がはっきり出る。5分以内の割合が高いのは居酒屋 85%、手羽先 81%、きしめん 79%、名古屋コーチン 77%、串カツ 75%。
きしめんが上位に来るのには理由がある。名古屋駅の新幹線ホームの立ち食いが名物であるように、この料理はもともと「移動のあいだに食べるもの」として駅と一緒に育った。短い乗り換えで食べるなら、きしめんがいちばん理にかなっている。
味噌煮込みうどんは、歩く覚悟が要る
逆に低いのが味噌煮込みうどん 26%、洋食 26%、ラーメン 38%、カレー 42%。
味噌煮込みは土鍋で20分近く煮る料理で、回転が遅い。駅前の高い家賃とは相性が悪く、少し外れた場所で構えている店が多い。この一杯を目当てにするなら、駅から10分歩く前提で時間を取っておきたい。 逆に言えば、そこまで行く価値があるから店が続いている。
30分で成立させるには
乗り換えの30分を一食に変えるなら、条件は3つ。駅5分以内、一人で完結する、提供が速い。この3つを満たすのは、きしめん、ラーメン、定食、そして立ち食いの店だ。
避けたほうがいいのは、土鍋で煮る料理と、焼いてから出す料理。味噌煮込みうどんとひつまぶしは、待ち時間だけで30分を使い切ることがある。
数字の確かめ方
各店ページに最寄り駅と徒歩分を出している。徒歩分はホットペッパーグルメの掲載値で、実際の歩く速さや出口の選び方で前後する。地下街を通ると表示より短く、地上に出て回り込むと長くなる。
名古屋駅は特に大きい。「駅から3分」でも、改札からホームまでにもう5分かかることがある。乗り換え時間で動くときは、そのぶんを足して考えてほしい。